ライブコマースのデメリット 続いては、ライブコマースのデメリットについて見ていきましょう。 デメリット① オンラインのライブ配信ならではの事前準備 ライブコマースは「オンラインでのリアルタイムなライブ動画配信」という特性があるため、配信設備や事前告知に周到な準備が必要とされます。 そもそもインタラクティブ性を重視したライブ配信のため、その限られた時間に、より多くのユーザーを集める必要があるため、従来のネットショッピング以上に、事前の告知(SNS告知など)やPR(WEB広告など)に注力しなければなりません。 また、ライブ配信をするサーバーやシステムのスペックにも注意が必要で、集客人数とスペックがフィットしていない場合は、サーバーダウンや動画が乱れたりする恐れもあります。 リアルタイムによるインタラクティブ性は、ライブコマースの大きな強みですが、それらを最大限に活かす設備投資や準備は、ある種のデメリットとも言えるでしょう。 デメリット② 配信者によっては注意が必要 人気のある有名人やインフルエンサーをライブコマースの配信者に起用した場合、先述したように、新たな購買層にリーチすることも可能となりますが、仮に配信者が紹介する商品に関する理解が不足していたり、そもそも商品自体に思い入れがない場合、かえってマイナスプロモーションとなってしまうケースもあります。 インフルエンサーに限らず、自社の販売員(ライバー)を起用する際も、その商品へのある種の熱量を持っていることは重要であると言えるでしょう。 6. 日本のライブコマース市場の現状と今後の展望 日本のライブコマース市場は発展途上段階 最後に、今後のライブコマース市場の展望について簡潔に解説します。 結論から言えば、ライブコマース先進国である中国や海外諸国と比較して、日本のライブコマース市場は、まだまだ未成熟で発展途上段階であることは否めません。 例えば、ライブコマースと同じように、EC市場で新たな販売スタイルとして注目されている「D2C」があります。 D2C(DtoC)とは「Direct to Consumer」の略で、メーカーやブランドが、既存の小売業者などを通さずに、〝直接(Direct)消費者(Consumer)に〟販売する仕組みやビジネスモデルを意味します。 D2Cの発展によって、自社商品を販売するにあたって、他社を介さずに、いわば直接コンシューマー(消費者)の手元に届けるビジネスモデルが頻繁に見られるようになりました。 その背景には、ライブコマース同様に、インターネットとデジタルテクノロジーの発展があり、その結果、企業は自らのプロモーションおよびマーケティングのみならず、販売はもちろんのこと、自社および商品のブランディングまでをも、自らコントロールできるようになったのです。 ライブコマースもD2Cも、自社が深く関わる販売チャネルを通して、直接消費者に販売するというスタイルでは同じですが、日本においては、D2Cと比較した場合、ライブコマースはまだまだ発展途上であることは否めません。 その要因としては、日本におけるライブコマース用のプラットフォームの未成熟さと、専門的なインフルエンサーがまだまだ不足気味であることが挙げられます。 コロナ禍で需要が増す越境EC市場におけるライブコマースの重要性 それこそ、D2CはSNSとの親和性が高いことが特徴ですが、さらにライブコマースをミックスすることで、新たな販路の拡大も期待できます。 また、ライブコマースはもともとアジア圏での市場が拡大傾向にありましたが、今回のコロナ禍によって、欧米や日本でも様々な企業の参入が始まっています。こと外資系企業の海外進出においては、ライブコマースは重要な販売戦略のひとつとして認識されています。 コロナ禍によって、さらなる盛り上がりを見せている越境EC事業においても、ライブコマースによる販売戦略は非常に有効な施策のひとつであると言えるでしょう。 7.
ライブコマースが注目される理由 ライブコマースが注目される3つの理由とは? このセクションでは、前項でも軽く触れた「ライブコマースが注目される3つの理由」について解説します。 ライブコマースがここまで注目を浴びている理由は様々ですが、大きく分けて、下記の3つに分類することができます。以下より見ていきましょう。 理由①:2020年代は〝動画の時代〟である 多くの方が肌感で感じていると思いますが、年を追うごとに、私たちの生活において動画がより身近なものとなっています。 オンライン上では、従来の文字によるコミュニケーションよりも、より直感的ないわゆるノンバーバル(非言語な)コミュニケーションが隆盛となっており、ユーチューバーの存在や、インスタグラムの動画投稿の人気など、世界中の人々がこれまで以上に動画でコミュニケーションを楽しんでいます。 また動画制作の機材も安価になり、ネットワークの充実度もアップしたことで、動画を配信する側も、それを受け取る側も、双方において障壁が非常に低くなっているという、いわば「動画の時代」に突入したといっても過言ではありません。 〝ECサイトとライブ配信動画〟が組み合わさった「ライブコマース」は、そんな「動画の時代」にまさにジャストフィットした新しい販売スタイルと言えるでしょう。 理由②:5G通信の開始による恩恵 日本でも、2020年の春より5Gがスタートしました。5Gとは「5th Generation」の略で、1G、2G、3G、4Gを経た「第五世代移動通信システム」を指します。 5Gの特徴は…①高速大容量通信 ②超信頼・低遅延通信 ③多数同時接続…の3つに分けられます。それらにともなって、ゲームや動画といった大きなデータ量を要するものでも、これまで以上に高速ダウンロードが可能です。 当然ながら5Gの存在は、今後の動画配信によりポジティブに働きます。その恩恵を「ライブコマース」も得ることができるのは言うまでもありません。 理由③:コロナ禍下における〝巣ごもり消費〟の増大 2021年においても「新型コロナ感染拡大」については予断を許さない状況です。コロナ禍下の世界において、世界中でロックダウンや外出禁止令が発令されましたが、そのような状況下で生まれた消費トレンドが〝巣ごもり消費〟です。 巣ごもり消費とは、外出自粛にともなった自宅でのEコマースショッピングや、オンライン上のコンテンツを楽しむことを指しますが、店頭で直に手に取って商品を確認できない状況において、より消費者のニーズ(商品の信頼性や機能性をより詳しく知ることができる…など)によりそった「ライブコマース」は、まさにぴったりの販売スタイルであることは間違いありません。 3.
サイボウズの中国向けオンラインイベントのライブ配信をサポートトップ 企業リリース 記事 企業リリース Powered by PR TIMES PR TIMESが提供するプレスリリースをそのまま掲載しています。内容に関する質問 は直接発表元にお問い合わせください。また、リリースの掲載については、PR TIMESまでお問い合わせください。 サイボウズの中国向けオンラインイベントのライブ配信をサポート (2020/10/12) カテゴリ:商品サービス リリース発行企業:SBクラウド株式会社 「ApsaraVideo Live」を活用し、日本から中国へ円滑な動画配信を実現 クラウドサービス「Alibaba Cloud」を日本国内で展開するSBクラウド株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 兼 CEO:内山 敏、以下「SBクラウド」)は、サイボウズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 青野 慶久、以下「サイボウズ」)が2020年8月21日に実施した中国向けのオンラインイベント「CYBOZU DAYS CHINA 2020」のライブ配信をサポートしたことをお知らせします。 SBクラウドは、本イベントのライブ配信において、Alibaba Cloudのライブ配信プラットフォーム「ApsaraVideo Live」を提供しました。 ■「CYBOZU DAYS CHINA」について 「CYBOZU DAYS CHINA」は、サイボウズの中国法人、才望子信息技术(上海)有限公司(以下「サイボウズ中国」)が現地の日系企業向けに開催しているカンファレンスです。今年はオンラインで開催され、日本で行ったサイボウズ 代表取締役社長 青野 慶久氏の基調講演などがライブ配信されました。 https://www.
com)によるライブコマースチャネル(「京東ライブ」)など。 後者が、「抖音(TikTok)」「快手(KUAISHOU)」「闘魚(DOUYU)」「虎牙(Huya)」など。 …となっています。 中国消費者協会によると、ライブコマースユーザー数がもっとも多いのが、「淘宝ライブ」。次いで「抖音(TikTok)」「快手(KUAISHOU)」が続くとされています。 「拡大する中国のライブコマース市場」三井物産戦略研究所 4. ライブコマースのメリット ここからはライブコマースのメリットとデメリットについて解説します。まずはメリットから見ていきましょう。 メリット① リアルタイム性のあるインタラクティブな購買体験 ライブコマースはライブ動画配信なので、リアルタイム視聴ならではの一体感が売りとなっています。 また従来のEコマースにテレビショッピングとインタラクティブ性をミックスした販売スタイルなので、消費者(視聴者)が販売者(配信者)にチャットなどで質問などができる、インタラクティブな双方向性が特徴となっています。つまり、まるで実店舗でショップ定員と会話しながら買い物をするようなコミュニケーションを可能にすることで、従来のオンラインショッピングにはない新しい購買体験を実現しているのです。 メリット② インフルエンサーの存在による新しい客層 ライブコマースでは、自ら多くのファンやSNSフォロワーを抱える有名人やインフルエンサーと呼ばれる人々が「販売員」として起用されるケースが多々あります。 特に中国では、KOL(Key Opinion Leader)と呼ばれるインフルエンサーが絶大な影響力を持っており、PR会社と連携するなどして、商品および企業のマーケティングにおいて重要な役割を担っているケースがあります。 したがって、そのようなインフルエンサーを起用したライブコマースでは、「配信者のファンだから購入する」といった新たな購買層の発生を促します。つまり、本来であれば、その商品にリーチしにくい販売層にアピールすることが可能なのです。 もちろん配信者であるインフルエンサーに左右されるものの、会社や商品の認知拡大やイメージアップにつながるケースも多々あります。 メリット③ ユーザーの声が商品に反映されやすい&購入までの導線がスムーズ ライブコマースのライブ動画で視聴者から寄せられたコメントは、商品に関する貴重なユーザーデータとなります。また商品を購入したユーザーからのコメントも、今後の商品開発のための貴重なユーザーデータとなり得ます。 また、多くのライブコマースのプラットフォームでは、ライブ動画で配信されている商品へのアクセスおよび購入までの導線が、非常にスムーズに設計されています。 その購入までのスムーズな導線設計は、配信者側では収益増加に繋がり、消費者側でも、ストレスのない購入導線によるポジティブな購買体験を得ることができます。 5.
ライブコマースの基礎知識 | ライブコマース先進国「中国」の市場規模・ライブコマースのメリット&デメリット…ほかライブコマースとは〝ライブ配信とEコマースが融合した〟新しいオンライン上での販売形態です。 より簡潔に言えば、消費者がライブ配信を楽しみながら、かつ安心して商品を購入できるという、これまでにない購買体験をリルタイムで提供する、新しい通販スタイルと言えます。 ライブコマース先進国とされる中国では、以前よりライブコマースが隆盛でしたが、2019年の中国のライブコマース市場が4, 338億元(約6兆9, 408億円 / 1元=約16円)、続く2020年は1兆500億元、さらに2021年には2兆元規模まで成長すると予測されています。 このような驚異的な市場規模の成長の背景には、2020年からの新型コロナ感染拡大が大きく影響しています。詳しくは本文にて解説しますが、コロナ禍にともなう巣ごもり消費も追い風になって、さらに需要が拡大しているのです。 中国のみならず、世界的な規模でライブコマース市場は拡大しており、もちろん日本も例外ではありません。コロナ禍による越境EC市場の盛り上がりと比例して、アジア諸国と比較した場合、なかなか浸透していなかった日本市場においても、ライブコマースの可能性がより注目を集めているのが2021年の現状です。 本テキストでは、「ライブコマースの基礎知識」と銘打って、ライブコマースが注目される理由、ライブコマース先進国「中国」の最新状況と市場規模、ライブコマースのメリット&デメリット、日本のライブコマース市場の現状と今後の展望…などについて解説していきます。 1. ライブコマースとは? ライブコマースとは〝ライブ配信とEコマースが融合した〟新しい販売形態 「ライブコマース」とは、その言葉通り、「ライブ配信」と「Eコマース(電子商取引)」をミックスさせた、新しい販売形態で、実店舗をオンライン上のインターネットに移行させた〝ECサイト〟と、〝ライブ配信動画〟が組み合わさったものです。 より簡潔に言えば、消費者がライブ配信を楽しみながら商品を購入できる、新しい通販スタイルと言えます。 イメージとしては、これまでのテレビショッピングに双方向性が加わったもので、視聴者(および消費者)はリアルタイムで配信者(および出品者)に質問やコメントなどをしながら、リアルタイムかつインタラクティブにショッピングを楽しむことができます。 後述しますが、ライブコマースにおいては、その〝楽しむ〟という要素が重要視されています。 具体的には、これまでのテレビショッピングとは異なり、商品の販売者(ときにインフルエンサー)とコミュニケーションをとりながら商品を購入してもらうことで、より深い商品知識だけでなく、リアルタイムの動画配信ならではの親近感や一体感を共有した〝新しい購買体験〟を消費者に提供できることが注目されています。 2.
Walter Thompsonなどで、インドネシアなど国際的なマーケティングに従事してきた代表が、2018年にジャカルタにおいてデジタルマーケティングの会社を、2021年に東京とジャカルタにおいてコンサルティング会社を設立。 ご提供サービス 【パッケージサービス】 ○コンサルティング顧問契約 ○戦略策定から事業運営までワンストップ支援 ○ご進出プランの資料・提案書作成(市場調査(消費者調査、競合調査、チャネル調査など)、各種分析、方向性ご提案) 【個別サービス】 (進出ご検討段階) ○無料オンライン相談 ○ご進出プランの資料・提案書作成 ○現地視察(訪問先アレンジからアテンドまで) ○テストマーケティング(展示会出展サポートなど) ○現地パートナー探し及びマッチング支援 など (進出ご決定後) ○各種法務手続き(会社設立や必要な許認可取得、駐在員VISA取得など) ○各種税務・人事労務施策支援 ○マーケティング・プロモーション支援 ○クリエーティブ開発支援 ○営業開拓支援 ○FC展開支援 など 弊社の特長は、クライアント企業様の社内(他部門や上層部など)に向けた「資料・企画書」の作成からもサポートを行う点です。また、現地では、信頼ある法務・労務・税務の専門家や、デザインやコピーラインティング(英語・インドネシア語)、動画撮影編集などクリエーターともタッグを組んでおります。 カケモチ株式会社 インドネシア市場に特化して、市場調査・越境EC・会社設立・ビザ申請・駐在員様向け秘書サービスなどをご提供している、インドネシア進出の専門会社です。 30件 インドネシア進出前から進出後に至る業務を多岐に渡って支援。 多国展開はしておらず、インドネシア市場を専門にして、日本語が話せるインドネシア人スタッフを多数採用しています。 ■インドネシア進出支援 ・現地視察 ・市場調査 ・仮想進出 ・越境EC ・会社設立 ■インドネシア駐在員様支援 ・オンライン秘書サービス ・ビザ申請 ■インドネシア人集客支援 ・多言語サイト制作 ・SEO ・Web広告 ・SNS運用 まずはお気軽にご連絡をください。 サイエスト株式会社 海外ビジネスプロシェッショナルが長年培った人脈・ノウハウをフル活用し、貴社のもう一人の海外事業部長として海外事業を推進します。 1000件 全ての企業と個人のグローバル化を支援するのが、サイエストの使命です。 サイエストは、日本の優れた人材、企業、サービス、文化を世界に幅広く紹介し、より志が開かれた社会を世界中に作り出していくための企業として、2013年5月に設立されました。 近年、日本企業の国内事業環境が厳しい局面を迎える中、アジアを筆頭にした新興国が世界経済で存在感を増しています。 それに伴い、世界中の企業がアジアなどの新興マーケットの開拓を重要な経営戦略のひとつと位置付け、一層注力の度合いを高めています。 サイエストは、創業メンバーが様々な海外展開事業に携わる中で、特に日本企業の製品、サービス、コンテンツには非常に多くの可能性を秘めていると、確信するに至りました。 ただ、海外市場開拓の可能性はあるものの、その実現に苦労している企業も少なくありません。 我々はその課題を (1)海外事業の担当人材の不足 (2)海外事業の運営ノウハウの不足 (3)海外企業とのネットワーク不足 と捉え、それぞれに本質的なソリューションを提供してまいります。 また、組織を構成する個人のグローバル化も支援し、より優れた人材、企業、そしてサービスや文化を世界中に発信してまいります。 そうして、活発で明るい社会づくりに貢献することで、日本はもちろん、世界から広く必要とされる企業を目指します。 GLOBAL ANGLE Pte.
中国ライブコマースの最新状況と市場規模 中国は世界有数のライブコマース先進国 まさに時代にフィットした新たなスタイルであるライブコマースは、世界中の小売市場で注目されています。結論から言えば、そんな世界のライブコマース市場でもっとも大きな規模を誇っているのが、中国です。 このセクションでは、ライブコマース先進国「中国」の最新事情と「ライブコマース市場規模」について解説します。 2021年の中国ライブコマースの市場規模は2兆元規模 結論から言えば、中国のライブコマース市場は急速に成長し続けています。 2019年の中国のライブコマース市場は4, 338億元(約6兆9, 408億円 / 1元=約16円)となっていました。さらに2020年は1兆500億元、2 021年には2兆元規模まで成長すると予測されています。(※)※多国籍な大手会計事務所KPMGが2020年10月12日に発表したライブコマースレポートより また中国商務部によると、2020年上半期の中国国内のライブコマースイベントの開催回数は1, 000万回、ライブコマースで活躍するキャスターは40万人、視聴回数は500億回、販売商品は2, 000万アイテムを超えたとされています。 ※参照: 「中国のライブコマース、2021年に2兆元規模へ」JETRO 中国のライブコマース市場で売れる商品とは? 中国でライブコマースが広まった理由とは? 中国のライブコマースでよく売れる商品の種類は、衣服・ファッション、化粧品、生鮮食料品、家電、日用品などとされています。これらの商品は、ライバーと呼ばれるライブ販売員が、ライブ配信を通じて、より詳しく商品の特徴を解説したり、商品の実演販売をすることで、消費者の販売意欲がよりアップすると見られています。 また、従来より中国のオンラインショッピングでは、いわゆる「口コミ」が重要視されており、その背景には、中国の消費者が自国の商品に関する信用度が低く、実際に商品を手にした自分以外の消費者のインプレッションを参考に購買を決定するという傾向がありました。 その点、ライブコマースであれば、実際にライバー(ライブコマース販売員)やインフルエンサーたちが、商品の特性や機能を解説するだけでなく、オンライン上のチャットなどでインタラクティブに質疑応答もできることから、消費者がより安心して購入できることができます。 さらには、先述したように、2020年のライブコマース市場は、コロナ禍にともなう巣ごもり消費も追い風になって、さらに需要が拡大していきました。また、コロナ禍の影響から出荷が滞ってしまった農産品を、生産者が農村から直接販売する「農村ライブコマース(原産地ライブコマース)」が人気となり、大きな話題となりました。 中国ライブコマースは「プラットフォーム型」がメインで「淘宝網(タオバオ)」「天猫(Tmall)」が人気 ライブコマースと一口にいっても、その種類は多岐に渡りますが、中国のライブコマースは、いわゆる「プラットフォーム型」が主流となっています。 そのプラットフォーム型の中でも、大きく分けて2種類あるとされており、ひとつめが、既存の大手ECプラットフォームが新たにライブ動画を配信するツールを開設したタイプ。ふたつめが、エンターテイメント系のコンテンツをライブ動画配信するコンテンツプラットフォームが新たにEC市場に参入したタイプとなっています。 具体的には… 前者が、アリババ傘下である「淘宝網(タオバオ)」や「天猫(Tmall)」のライブコマースチャンネル(「淘宝ライブ」「天猫ライブ」)、京東商城(JD.
cybozu. cn/jp/cybozudayschina2020/index. html ■ライブ配信の概要 本イベントは、サイボウズ中国が中国国内に設置したウェブサイト上で配信されました。Alibaba Cloudの「ApsaraVideo Live」を活用することで、日本のイベント会場のライブ映像を、中国本土でも快適に視聴することができました。 なお、ライブ配信に関するサイボウズへのインタビュー記事を下記のページに掲載しています。 https://www. sbcloud. co. jp/entry/case/cybozu ■「ApsaraVideo Live」について 「ApsaraVideo Live」は、CDN※1とリアルタイムのトランスコーディング技術※2をベースにした、フルマネージド型のライブストリーミングサービスです。ストリーミングからトランスコード、再生までをワンストップで提供します。Alibaba Cloudが保有する、中国本土で700以上、世界で1, 500以上のCDNノードを利用するため、世界中のどの場所でも低遅延の配信環境を利用できる他、独自のトランスコーディング技術「Narrowband HD TM 1. 0」により、低ビットレートでも高画質な映像を配信することが可能です。 また、ライブ映像を処理するライブセンターのノードを日本やヨーロッパ、東南アジアなど世界9拠点に展開しています。海外向けのコンテンツ配信において、ユーザーに近いノードを利用することができるため、ユーザーも安定してコンテンツを視聴することが可能です。 ※1 CDN(Content Delivery Network)とは、複数の地域に設置されたキャッシュサーバーにコンテンツのコピーを保存し、アクセスするユーザーに最も近いサーバーから配信することで、ウェブサイトの表示を高速化できるサービスのこと。 ※2 トランスコーディング(トランスコード)とは、デジタル映像をアナログ信号に復号することなく、デジタル信号のまま最適な形式に変換する技術のこと。 ■SBクラウドについて SBクラウド株式会社は、ソフトバンク株式会社とアリババグループの合弁会社であり、最先端のクラウドテクノロジーを活用してお客さまの課題を解決し、ビジネスの発展をサポートするソリューションプロバイダーです。「Alibaba Cloud」の日本向けサービスのローカライズや日本語サポートを行っている他、AI、ビッグデータ、IoT技術などを活用したシステム構築サービスを提供しています。 https://www.
ライブコマースは中国で大盛況!日本はその流れにのれるのか?
「次元の壁を打ち破れ」 群雄割拠の中国バーチャルアイドル事情(CNS(China News Service)) - Yahoo! ニュース【CNS】中国でも初音ミク(Hatsune Miku)のようなバーチャルアイドルが次々と生まれ、徐々に人気が高まっている。 さまざまなオンラインパーティーに出没するボーカロイド「洛天依(Luo Tianyi)」やライブ配信などで活躍するアイドルグループ「A-SOUL」、次々と楽曲をリリースしているボーカロイド「楽正綾(Yue Zheng Ling)」などオリジナルのバーチャルアイドルたちだ。 彼女たちはリアルな世界に存在していないが、オンライン上でのファンとの交流によって独特のコミュニティーが形成され、新たなトレンドが生み出されている。 中国のバーチャルアイドル界は主に、歌を歌うボーカロイド、動画や音声ファイルなどネット上に投稿する「up主」、ブロガーによって構成されている。ファンにとっては、バーチャルアイドルたちと歌ったり踊ったり、ゲームをしたり、おしゃべりをしたりして交流することで「次元の壁」を壊していくことができる。 バーチャルアイドル業界は初音ミクなど日本発のトレンドだったが、最近では中国のインターネット企業やベンチャーキャピタルなどが次々と参入してきている。 中国のオンライン動画サイト「ビリビリ動画(bilibili)」は、中国最大のバーチャルアイドルコミュニティーだ。騰訊(テンセント、Tencent)は、オンラインゲーム「王者栄耀」のバーチャルアイドルグループ「無限王者団」を立ち上げた。Eコマース大手の阿里巴巴集団(アリババグループ、Alibaba Group)も、バーチャルキャスター「Mika」を登場させている。 中国の市場調査会社によると、中国のバーチャルアイドル産業の市場規模は2022年には13億元(約264億9712万円)に達すると予想される。 テンセント関連部門の劉智鵬(Liu Zhipeng)副部長は「この業界はまだ初期の模索段階にある。良質なプロジェクトを企画して投資を呼び込み、技術を発展させることで、より多くのユーザーを引きつけていきたい」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。【関連記事】コロナ禍の中国で「クラウドクラブ」 アバターや弾幕でダンス楽しむ中国の「マーダーミステリー」ブームが転換期 子ども向けゲームが台頭静けさと巡る「ナイトミュージアム」 中国で続々と開催中国のZ世代は2.
在中国日本国大使館
日本コンテンツの海外展開に関する 調査報告書 ―中国編―
日中国交正常化50周年事業カレンダー|外務省
優良な海外進出サポート企業をご紹介 御社にピッタリの海外進出サポート企業をご紹介します 今回は「ライブコマースの基礎知識」と銘打って、ライブコマースが注目される理由、ライブコマース先進国「中国」の最新状況と市場規模、ライブコマースのメリット&デメリット、日本のライブコマース市場の現状と今後の展望……などについて解説しました。 『Digima〜出島〜』には、厳選な審査を通過した優良な海外企業を対象とした海外でのWEBマーケティングのサポート企業が多数登録しています。当然、複数の企業の比較検討も可能です。 「ライブコマースマーケティングに興味がある」「海外市場でインフルエンサーマーケティングを実施したい」「海外の検索エンジンでのSEO対策やリスティング広告出稿をしたい」「海外進出をしたいが何から始めてよいかわからない」…といった、ライブコマースを含めた多岐に渡る海外進出に関するご質問・ご相談を承っています。 ご連絡をいただければ、海外進出専門コンシェルジュが、御社にピッタリの海外進出サポート企業をご紹介いたします。まずはお気軽にご相談ください。 失敗しない海外進出のために…! 最適サポート企業を無料紹介 (当コンテンツの情報について) 当コンテンツを掲載するにあたって、その情報および内容には細心の注意を払っておりますが、掲載情報の安全性、合法性、正確性、最新性などについて保証するものではないことをご了承ください。本コンテンツの御利用により、万一ご利用者様および第三者にトラブルや損失・損害が発生したとしても、当社は一切責任を負わないものとさせていただきます。 海外ビジネスに関する情報につきましては、当サイトに掲載の海外進出支援の専門家の方々に直接お問い合わせ頂ければ幸いです。 この記事が役に立つ!と思った方はシェア メルマガ登録して、お得な情報をGETしよう この記事をご覧になった方は、こちらの記事も見ています オススメの海外進出サポート企業 YCP Group 自社事業の海外展開実績を活かしてアジア圏への海外展開を完全代行、調査やM&Aもサポート ご利用企業からの評価 ※ご利用企業から集めた評価をもとに作成 サポート実績数 500件 マッキンゼー/ボストンコンサルティンググループ/ゴールドマンサックス/P&G出身者を中心とする250人規模の多機能チームが、世界20拠点に構えるグループ現地法人にて事業展開する中で蓄積した成功&失敗体験に基づく「ビジネス結果に直結する」実践的かつ包括的な海外展開サポートを提供します。 YCPでは各拠点にてコンサルティングサービスだけでなく自社事業を展開しています。市場調査フェーズからスキーム構築/定常的なビジネスマネジメントまで、事業主として一人称で取り組んできたからこそ得られた現地市場ノウハウや専門知識を活用し、教科書的な「べき論」に終始せず、ヒト/モノ/カネの観点から海外展開リスクを最小化するためのサービス開発を行っています。 <主要サービスメニュー> ・海外展開完全代行: 事業戦略~実行までの各フェーズにて、全ての業務を完全に代行 ・海外調査: マクロデータに表れない市場特性を探るための徹底的なフィールド調査を踏まえたビジネスに直結するインサイトを提供 ・海外M&A: 買収後の統合実務や定常経営実務までを包括的にサポート MRKS International LLC / マークスインターナショナル合同会社 インドネシア進出に特化し、一貫支援サービスや顧問契約など、ニーズに応じてプロがワンストップでご支援いたします。 100件 インドネシアに特化した進出コンサルティングファームです。東京とインドネシア・ジャカルタに拠点があります。 マッキャンエリクソン / 電通 / J.
ライブコマースが日本で流行らない裏事情、なぜ中国だけで
0%でした。この数値は年齢が上がるにつれて減少し、40代では約21. 5%であることからも、日本人へのライブコマースの浸透度はまだまだと言えます。 また、ライブコマースの客層には、男性と女性で大きな違いが現われています。ライブコマースで商品を購入したことがある女性はわずか7. 3%であったにも関わらず、男性では19. 3%と約3倍です。ライブコマースでの人気商品は服やアクセサリーなどのアパレル商品であることから女性の方の利用者が多いのかと思いきや、逆の結果となっていることは注目すべき点でしょう。 その理由として、ライブコマースを利用する理由が大きく関係していると考えられます。女性はライブコマースの魅力を「ショップ店員と話すように、買い物ができる」と回答している一方で、男性では「出品者が紹介する商品を買いたい」ことを理由に挙げる人が多くいました。つまり、男性顧客は、自分が応援するインフルエンサーやアイドルなどを、商品購入を通して応援したいと考えているのです。 先ほどお伝えしたように、日本におけるライブコマースは、まだまだ認知度が低いと言えます。しかしながら、ライブコマースと関連性の強いECの市場規模は、2019年に19.
ライブコマースのあれ?!これ?! | 中国マーケティング情報マガジン | Business China16Jul2020今年3月、中国最大のショッピングサイト「タオバオ(淘宝/Taobao)」は、自社ライブコマースサービス「タオバオライブ(淘宝直播/Taobao Live)」に関するデータを発表しました。「Taobao Live」は2019年度の取引額は2, 000億元(約3. 2兆円)に達し、前年度の1, 000億元(約1. 6兆円)の2倍となりました。さらに、11月11日(ダブル11)だけで、「Taobao Live」は200億元(約3, 200億円)の取引額を獲得したという空前絶後の実績を示しました。 2019年は中国のライブコマース元年とも言われています。ライブコマースのプラットフォームは「Taobao Live」だけではなく、中国第1位ショートムービーアプリ「Tiktok(抖音/ティックトック)」、テンセント資本が入った第2位「快手(クァイショウ)」も積極的にLIVE配信を行うことによって、より多くのアクセス数、商品販売を得ることができ、今でも「ライブコマース」の盛況が続いています。ライブコマースブームが2019年から大きく成長してきた理由は、新型コロナウイルスによってライブ配信者の増加や、企業側がオンラインマーケティングにシフトしたことからではないかと考えられます。ここから中国のライブコマースの背景、現状、また中国でライブコマースを行う客観的な要素を解説させていただきます。 ライブコマースとは、ライブストリーミングとEコマース(電子商取引)を組み合わせたもので、ライブ配信型Eコマースの事を指しています。テレビショッピングのネット版と例えれば、分かりやすいと思います。異なる点は、視聴者との即時コミュニケーションが可能になることです。すでに市場規模が6.
【2022年最新事情】ライブコマースとは?日本・中国での市場規模と企業の成功事例 | GROVE|SNSマーケティング・インフルエンサーマーケティングで売り上げるための情報メディア 【2022年最新事情】ライブコマースとは?日本・中国での市場規模と企業の成功事例 | GROVE|SNSマーケティング・インフルエンサーマーケティングで売り上げるための情報メディア 売上を上げるためのインフルエンサーマーケティング、SNSマーケティングのナレッジ・ノウハウメディア 更新日:2022年9月6日 公開日:2020年11月19日 新型コロナウイルスによってライフスタイルの変化が進む中、ショッピングの方法にも変化が生じ始めています。特に、オンラインで視聴でき、店舗と同じように売り手とやり取りできるライブコマースは、新しいショッピングの形として大きな注目を集めているのです。 本記事では、近年大きな注目を集めているライブコマースについて紹介するとともに、ライブコマースの発祥の国と言われる中国における実情や市場規模についても紹介します。 今注目の「ライブコマース」とは ライブコマースとは、「ショッピング」と「ライブ配信動画」を掛け合わせたもので、消費者はライブ動画を見ながら欲しい商品を決定し、購入することができます。 ライブコマースでは、ライブを通してまるで店舗にいるかのようにショッピングができ、随時質問をすることで、不安を取り除いた上で商品購入ができます。また、信頼できる、もしくは応援しているインフルエンサーや販売者のアドバイスを元に商品選定ができることに加え、憧れのインフルエンサーとコミュニケーションを取ることもできます。 日本でも徐々に人気が高まってきているライブコマースですが、世界では主要なマーケティングの一つとして、大きな盛り上がりを見せています。中国では、たった1時間で数億円の売上を達成するインフルエンサーが出現するなど、ライブコマースの勢いは日々増しているのが現状です。 ライブコマースの日本国内の現状 日本国内におけるライブコマースの現状と市場規模について紹介します。 2018年に日本人を対象にして行われたライブコマースの現状に関する調査によれば、ライブコマースの認知率は、全体としては30%程度で、最も高かったのが10代の40.
4兆円に達し、前年から6. 76%上昇するなど好調です(経済産業省調べ)。また、ライブコマースを使用したことのある400人に対して、今後もライブコマースを利用するかを尋ねたところ、85%もの人々が今後も利用したいと回答しています。 新型コロナウイルスによるライフスタイルの変化によって、オンラインショッピングがより注目を集めており、自宅にいながらも店頭ショッピングのようなやり取りができるライブコマースの評価が高まりつつあります。日本におけるライブコマースの今後に注目が集まります。 ライブコマースの中国の現状 日本では、ライブコマースはこれから期待のマーケティングと説明しましたが、世界では主要なマーケティング手法として利用されています。中でも、ライブコマースの発祥と言われる中国では、ライブコマースが急速に拡大しているのです。 例えば、2018年の中国における小売業界は600兆円規模となっており、前年比7. 5%と著しい成長を見せています。その中でも盛況なのがオンライン販売です。なんと、全体の35%がオンラインによる販売であったと報告されています(参照)。 好調なオンライン販売の中でも、ものすごい勢いで成長しているのがライブコマース。中国では、中国の主要ECサイトの一つである「タオバオ」は、2018年にライブコマースで1.
中国の富裕層向け「観光×物産」オンライン配信に視聴者75万人